白髪染めをしていると頭皮が痒くなる人は、かぶれにくい白髪染めを探しているでしょう。
しかしいくらかぶれにくい白髪染めでも、頭皮が敏感になっている状態だと、かゆみが出る可能性があります。
そこで白髪染めで頭皮が痒くなる人は、そうなる原因を覚えておいてください。
対処のやり方も、ある程度把握できるようになりますよ。
目次
白髪染めでかぶれてしまう理由と対策
そもそも白髪染めも含まれるヘアカラーというのは、肌の弱酸性と反対のアルカリ剤がタップリ使われています。
そのためどうしても、頭皮が荒れてしまうわけです。
髪を染めた後に、頭皮や顔などが「かぶれ」たことはありませんか?かぶれとは、かゆみや赤み、はれやブツブツなどの肌の異常のことで、それらの症状の多くは、ヘアカラー(永久染毛剤)の有効成分である「酸化染料」に対するアレルギー反応です。
※引用:政府広報オンラインより
この酸化染料というのは、ジアミンといわれる成分です。
普通のヘアカラーに加えて、このジアミンも多く含まれるので、頭皮がさらに敏感になってしまいます。
ヘアカラーの酸化染料(パラフェニレンジアミンなど)と交差反応を示してしまう成分には、歯科治療に用いる局所麻酔剤(ベンゾカインなど)や、衣類や皮革用の染料などが知られています。
※引用:日本ヘアカラー工業会より
とはいえ、白髪染めをしている全員が、かぶれてしまうわけではありませんよね?
じつは次で紹介する状態に近いほど、白髪染めでかぶれてしまうので注意しましょう。
理由01:体調不良
まず白髪染めでかぶれてしまう大きな原因が、体調不良でアレルギーを起こしてしまう点です。
国のサイトでも、体調不良の症状が出ている人は、白髪染めを辞めたほうがいいと紹介されていました。
▼ヘアカラー(永久染毛剤)を使用してはいけない方
(以下略)
体調不良の症状が持続する方(微熱、倦怠感、動悸、息切れ、紫斑、出血しやすい、月経等の出血が止まりにくい等)
※引用:政府広報オンラインより
この状態で白髪染めを使ってしまうと、アレルギーの反応が出やすくなってしまいます。
頭皮がかぶれやすいので、体調を整えてから白髪を染めるようにしてくださいね。
理由02:ホルモンバランスが崩れている
ホルモンバランスもアレルギーと深い関係があるとされており、乱れた状態で白髪染めを使うと、頭皮が荒れてしまう可能性が高くなります。
特に食生活が変わった現代では、ホルモンバランスが崩れやすいと紹介されていました。
日本人は古来,多量の植物エストロゲンを摂取してきた.その上に動物性の性ホルモンの過剰摂取は内分泌の変調を起こす可能性がある。
過剰な女性ホルモンは,アレルギー状態の悪化,性ホルモンが影響する癌の発生の増加,精子の減少・精子形成の異常,不妊,性行動の異常などを引き起す可能性がある。
このように性ホルモンは、アレルギーと深い関係があります。
白髪染めを使う人が、更年期障害などのホルモンバランスが崩れた状態なら、避けたほうがいいでしょう。
理由03:もともと肌が弱い
白髪染めというのは、ヘアカラーの中で刺激が強い成分で作られています。
そのため敏感肌の人が使うと、体調面が優れた状態でもかぶれてしまう可能性があるでしょう。
白髪染めは敏感肌の人には刺激が強すぎる。
※引用:新技術説明会より
肌が弱いと自覚があるのなら、白髪染めではなく、ヘアマニキュアなどの刺激が弱いものを使ってみてください。
これだけでもかなり頭皮の状態がよくなりますよ。
かぶれにくい白髪染めを選ぶ前に対策を覚えておこう
かぶれにくい白髪染めを使う場合は、上記の原因を知った上で使いましょう。
またつかう前に、次の対策もしたほうが無難です。
頭皮がかぶれないように、必ず試しておいてください。
それは頭皮がかぶれると、元に戻らないからです。
白髪染めどころか、ヘアカラーも使えなくなるので、忘れずにやっておきましょう。
対策01:パッチテスト
白髪染めをする前は、パッチテストをしたほうが無難です。
パッチテストとは、少しだけ白髪染めを肌につけてテープで固定し、長時間放置して手の荒れ具合を確認する方法になります。
少量のため、頭皮に塗布した時よりかぶれが小さいので、テストとして優秀ですよ。
もちろん特に肌が荒れていないのなら、白髪染めをしても問題ありません。
対策02:頻繁に白髪染めをしない
短期間のうちに白髪染めをしないのも、かぶれないようにする対策です。
一般的には2か月に1回程度ですが、それより頻繁に白髪染めをしてしまうと、かぶれてしまう可能性が高くなります。
根元がどうしても気になるのなら、ヘアマニキュアを使うなど、頻度を抑えるようにすればいいでしょう。
対策03:体調管理を整える
体調不良になると、白髪染めでかぶれてしまいますが、体調を整えていれば頭皮が荒れにくくなります。
- 食事
- 睡眠
- 運動
この3つを意識して取り入れていると、体調不良が抑えられるでしょう。
規則正しい生活をこころがけて、白髪染めを使うようにしてみてください。
かぶれにくい白髪染めを使うのもポイント!
頭皮をかぶれさせないように、白髪染めを刺激が弱いものに変えるのも、おすすめの方法です。
かぶれにくい白髪染めは、何気にたくさんあるので、自分に合ったものを使いましょう。
ヘアマニキュア
まずかぶれにくい白髪締めの筆頭は、ヘアマニキュアです。
市販品でも多く販売されており、比較的手に入れやすいので、とりあえず試しておくといいでしょう。
ヘアマニキュアは、髪の毛の表面に色素を吸着させて、白髪を染めます。
しかも酸性の成分で作られているので、安心して使えますよ。
ノンジアミンカラー
ノンジアミンカラーとは名前のとおり、頭皮に強い刺激がかかるジアミンが入っていない白髪染めです。
アレルギー物質としても有名で、ジアミンが入っていないヘアカラーを使うと、頭皮の負担がおさえられるでしょう。
しかしノンジアミンカラーは、キューティクルを開く力が弱いため、白髪の染まりがあまりよくありません。
もちろんヘアカラーに関する知識が豊富な美容師さんなら、そのデメリットも気にしなくてもいいでしょう。
とはいえ、寒色系に色味があまり出ていないので、物足りないと感じる人もいるかと思います。
とりあえず頭皮の事を考えるか、色味を考えるかで選んでみてください。
当店おすすめ!ハーブカラー
ヘアマニキュアとノンジアミンカラーも、魅力的な特徴もありますが、その代わりにデメリットも存在しています。
メリット | デメリット | |
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ヘアマニキュア |
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ノンジアミンカラー |
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これらが気になる人は、ハーブカラー使うのがおすすめです。
ハーブカラーとはジアミンは入っていますが、かなり少量のため、頭皮の負担が少なくて済みます。
しかもハーブカラーは種類が豊富で、ジアミンが入っていない物もあるので、状態によって使いわけてもいいでしょう。
ハーブカラーの特徴 | |
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メリット |
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デメリット |
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これを見ればわかるようにハーブカラーは、ヘアマニキュアとノンジアミンカラーの中間に位置する特徴を持っています。
白髪が染まりやすい上に、根元から白髪が染められるのは大きいでしょう。
かぶれてしまったら白髪染めをやめて皮膚科へ行く
カラー剤で頭皮がかぶれてしまった場合は、必ず皮膚科に行くようにしましょう。
痛みがひどいとフケがたくさん出て、痒みも出てしまいます。
また白髪染めをすると再び症状が出てしまうので、白髪が染められなくなって大変です。
かぶれが出る前に対策をしておき、予防しておくことがポイントになります。
できるだけ市販品を避けて、美容室で染めるとまだ安心できるでしょう。
すでに白髪染めでピリピリと感じるなら、染めるのを中止して、様子を見ておいてください。